早いですが、ちょっとばかし2017年の振り返りを。
いろいろ怒涛の年でした。
自分でも印象深いお話を書きました。
幾つかは、自分を再確認する作品になりました。
fujossyさんで短編小説コンテストに2回入選したのも、やっぱりまだ信じられません。
突然、自分の欲望を満たすために夏BL企画したのも楽しかったです。
数字的にも手応えとしてもあまり読まれていなかった、と思ったお話が、実はそっと長い間かわいがってもらっていたのも知りました。
「身を削っているような」と表現するのがいいのかどうかわかりませんが、特に「ブラック・バニーズ」と「文月文」は相当削られた作品でした。
体重がなぜ削られないのか、教えてほしい。
書いているときに感じていたのは、「『書く』というのはこれまでの自分が問われること」でした。
自分がなにを経験し、それをどう感じ、蓄積したのか。
たかだか1年半足らずですが、私はこの10年余りで溜めたエネルギーを「お話を書く」ことに注ぎました。
底が見えてもいました。
このまま書き進めたら、枯渇する。
それも感じていました。
けれど、私は「書きたい」という衝動に従いました。
というか、憑依された感覚で書いているので、「あたい、疲れたからもう寝るのー!」というのは無視で、残っているありったけのエネルギーを投入し、書きました。
愛されキャラ(だと私は信じている)桐谷、そして特に直の話は精神的にきつかったです。
多分、使うエネルギーの量を「長期消費」に対応できるよう1日に使える量を調整したり、もっともっとエネルギーを溜めるためになにかしたりするのが得策だとは思いました。
けれど、私はいつも「これで明日書けなくなってもいい。今書きたい。今書けるものを書いておきたい」と必死になっていました。
作品をリライトする、というのもありますが、私は「そのときにしか書けない何かがある」と考えています。
いくら拙くても、今の私では書けないなにかが。
それを失いたくなかったのです。
結局、「文月文」は決定打で、私はからんからんになりました。
「エネルギーを溜めたらいいじゃん」
「アウトプットしたらインプットすればいいじゃん」
その通りです。
しかし、あまりに必死になりすぎて、インプットの仕方がわからなくなっていました。
それにこれまで使ってきたエネルギーは10年以上ものです。
この10年で私はそれまでの仕事を辞め、スペイン巡礼に行き、国境をまたぐ恋愛をし、同じ市内ですが3回引っ越しをし、新しい仕事に就き、震災があり……
といったことをしていました。
その中で溜めたものを3~4日休んだだけで取り戻せるとは到底考えられません。
くたびれて繭に閉じこもることにしました。
前回、繭に閉じこもったときは全てのSNS、メアド、3年以上続けたブログ、その他諸々のものをすべて削除変更しました。
今回は書いたお話をアカウントごと削除するまでには至らず、「ああ、あたしもちょっとはオトナになったんだなぁ」と思いました。
このことで不快に思った方も沢山いらっしゃると思いますが、私は「自分の王様は自分」という私のスタイルを貫きました。
強い自分でいたい。
強くありたい。
それが可能なところでなら、自由に弱音を吐きたい。
マッカチン(犬)にもふもふされて眠りたい。
自分が書きたいことを書きたいときに書きたいように書きたい。
楽に呼吸がしたい。
桐谷のようにカッコよくはなく、わがまましました。
ここまできて、我慢するんじゃなくて「キリエはこういう人なの」と考えていただくほうがいいかな、と思いました。
読み手になると、「好きだった作品がない!なんぼ探してもない!」ということがあります。
書いた人がアカウントごと削除のこともあります。
その人の中でなにがあったのか、知るよしもありませんが、私はそれは黙って見送ることにしています。
旅立つ人を止めてはいけません。
自分が旅立つとき、止められたくないからです。
人はそうそう変わるものではないので、2018年もこんな感じでいくのだと思います。
もしかしたら、書かない、あるいは書けないかもしれない。
それでも、私は10年分のエネルギーを使い果たしたことは後悔していません。
むしろ「やりきった!」という達成感があります。
せっかくからっぽになったので、書くのを止めて他のことをやってもいいですね。
ぶっちゃけると、仕事などのリアルが地味にボディーブローをかましてくれて、エネルギーが溜まるヒマなんて全然ないよー!
そんなこんなですが、2017年はありがとうございました。
まだもうちょっとあるから、もうひと踏ん張り!
季節柄、ご自愛ください。
Kyrie
■参考
◇書いたもの ムーンライトノベルズ(R18BL。閲覧注意)
◇Twitter 創作 @etocoria_
投稿お知らせ @etocoria_pr
■追記 2017.12.15.
まさか、こんなことが!
「騎士が花嫁」がアルファポリス第5回BL小説大賞候補に残っていたこと