自分の作品をネットに上げたり、他の人の作品を読んだりするのに、どこのサイトがいいかしら。
どこがいいのかネットで検索してもあまりいい結果が出てこないのと、自分の作品が「R18BL」というどこでもここでも出していいものでもないので、悩むところです。
BLが好きな人とそっとその世界を共有したい。
好きじゃない人からひどいことを言われたくない。
かと言って、あちらが見たくないのにがんがん見せつけたくはない。
小説の投稿サイトも幾つかありますが、R18はだめだったり、BLのカテゴリーがないのでただでさえ埋もれてしまう自分の作品がますます埋もれてしまったり。
気持ちよく利用できて、BL好きさんにきちんと届くサイトはないかなぁ、と思い、Twitterでアンケートを取ることにしました。
このブログ記事は、その結果をまとめたものです。
また「キリエより」の箇所は、個人の感想です。ご了承ください。
Twitterによるアンケート
R18BLオリジナル小説を読んだり、投稿したりするのに、使いやすいサイトはあなたにとってどこですか。— Kyrie (@etocoria_) 2019年1月3日
選択した理由、選択しない理由、他のサイトなどはリプで。
たくさんの方にお聞きしたいので、よかったら拡散してください。
よろしくお願いします。
実施期間
2019年1月3日~1月10日(7日間)総投票数
690票アンケート結果
第1位 ムーンライトノベルズ 71%
いい点
- ファンタジー、異世界ものが多い。
- 広告が少なくて創作活動がしやすい。
- 全体的に見やすい。
- 読みやすい。
- 1ページの文字数制限が多めのため、細切れになりにくい。
- 速度制限がかかっても読める。
- 読者数が多い。
- マイページが見やすい。
- ブックマークをした作品の更新がわかりやすい。
- 同じ作者の別の作品がわかりやすい。
- 検索機能が簡単、使いやすい。
- PDFで保存可。
困った点
- 現代ものが少ない。
- 異世界、ファンタジーが多い。
キリエより
圧倒的多数ぶっちぎりで、利用者が多かったムーンライトノベルズ。
私もメインで利用しています。
- 無料。
- アクセス解析機能がいい。
- 表紙が不要。
- 他の作者や読者とのつながり機能が強くない。
- レーティングがしっかりしている(18歳以上の確認ページにより作品までワンクッションあり)。
特に「表紙不要」というのは、書き手としては投稿するハードルがぐんと下がるので、執筆に集中できます。
投稿し始めて、SNSなどでつながりのないときは、表紙問題は私にとってなかなか大きな課題でした。
横のつながり機能があまりないので、必要な方はSNSを利用されるといいかと思います。
そのときには、Xマイページにリンクを貼っておくと見てもらいやすいです。
現代ものが少ない・埋もれる問題は、なろうさんと同じように分けてもらえるとありがたいのかもしれませんが、なろうさんに比べて圧倒的に数が少ないので、難しいかもしれない、とTwitterフォロイーさんと話していました。
そこで対策としては、書き手さんが「現代タグ」をつけて検索で探してもらいやすくする、が、今のところ有効ではないか、と思いました。
2018年の終わりに、なろうさん全体の検索機能が変更となり、より自分が読みたい作品にヒットしやすくなりました。
私のおすすめ検索は、初投稿日の期間を限定するものです。
たとえば、2010年1月1日~2010年12月31日に設定し検索すると、2010年の1年間に初投稿された作品だけが出てきます。
こうやって「地層スコップ」をしていくと、いつくらいから異世界・ファンタジーが流行っていったのか、ガラケーとスマホの間、など、ムーンの流れがわかって楽しいです。
小説家になろう
ムーンライトノベルズのアカウントを取るには、まずなろうさんへのアカウント登録が必要なので、こちらのリンクを貼っておきます。
第2位 fujossy 14%
いい点
- 作者として、読者のリアクションがわかりやすい。
- 読者として、リアクションボタンで気軽に気持ちが伝えられる。
キリエより
- BL特化サイト。
- イラスト、まんがも投稿できる。
- ファンアート投稿。
- イベント機能あり。
- 作者と読者の横のつながりが持ちやすい。
- 短編小説コンテスト開催が多い。
- 表紙重要。
新しいサービスであるためか、初めての人でも使いやすい・参加しやすい機能が充実している印象があります。
個人的には検索機能がもうちょっと充実して、「読みたいタイプの作品にヒットしやすくなる」と嬉しいです。
第3位 エブリスタ 11%
いい点
- 応援してもらっている実感が持ちやすい(スターなど)。
キリエより
- 横のつながりが持ちやすい。
- ピックアップ作品に選ばれると読まれやすい。
- 投稿の仕方がよくわからない(改ページでよく失敗していた)。
- R18表現の制限がよくわからない。
- 小さいコンテストをよく開催している。
2019年春に、1ページ1000字しばりがなくなるなど、リニューアルするそうです。
このしばりで、投稿に失敗し挫折したので、リニューアルが楽しみです。
R18表現に対して厳しい制限のため表示されなくなったり、2017年の規模の大きいBL小説コンテストではR18表現必須とあったり、基準が曖昧な印象があります。
リニューアルのときに、この辺りも明確になるといいなぁ、と思います。
リニューアルのときに、この辺りも明確になるといいなぁ、と思います。
第4位 アルファポリス 4%
いい点
- アプリが使いやすい(予約投稿や修正、章の入れ替え他がすぐにできる。縦書きにもできるので校正作業が楽)。
使いづらい点
- 24hポイント制度がわかりづらい。
- アクセス解析なし。
- BL書籍化は力を入れていない。
キリエより
- 読まれている手ごたえが持ちにくい。
- 投稿インセンティブあり。
- アプリでなくても、編集、章立て、予約投稿などの作業がしやすい。
謎の24hポイント制のため、挫折する人も多そうです。
投稿頻度、閲覧数、コメント数などを独自の制度でポイントをつけ、直近24時間分が表示される仕組みです。
なので、累計ではなく、「今まさに!」の状態が可視化されているので、なかなか厳しいですね。
投稿インセンティブというものがあり、閲覧数などで24hポイントとはまた違うスコアがもらえ、それをアルファコインやAmazonギフト券などに交換することができます。
その他
リプライで名前が挙がったり、これまで私が使ったことのあるサイトをご紹介します。
カクヨム
キリエより
- デザインがシンプルでスタイリッシュ。
- イベント機能あり。
- BLカテゴリーなし。
- R18禁止。
「作品にコピーをつける」ことでPRする形態もユニークなサイト。
見た目もとてもシンプルで編集作業も淡々とできます。
BL作品はタグをつけ、検索で見つけることができます。
R18表現が禁止されているため、いつがっつり表現が始まるかわからない私の作品は置けずにいます。
フォレストページ
使いづらい点- 読み込みが遅い。
- 広告が多い。
キリエより
ケータイ小説サイトの老舗のひとつ。
「自分のサイト」が持てるので、作品、ブログ、ギャラリーなどもあり、楽しそうです。
しかし、スマホでは閲覧が見づらい印象もあります。
フォレストページ
フォレストページ+
キリエより- 手軽に自分のサイトが持てる。
- スマホ表示対応。
- 二次創作可。
- 夢小説可。
- チャット小説可。
フォレストページがぐぐっと進化した「プラス」。
画像はアップロード容量がそう多くないため、がっつり使うならプレミアム会員になる必要がありますが、文字だけならそう問題はなさそうです。
横のつながりを持つ機能はないので、SNSなどでつながるといいかもしれません。
「自分のサイトに小説が載せたい」場合は、気軽に利用できます。
フォレストページから「プラス」への「簡単引っ越し機能」はないため、新しくサイトを作る必要があり、データの移動も手作業のようです。
pixiv
キリエより
絵描きさん、二次創作のイメージが強いです。
オリジナルBL小説も投稿可なのですが、検索しにくく、読んでもらいにくい。
論文事件があり利用するにはちょっと心配、などもあります。
「オリジナルBL小説」投稿サイトとしては使いにくそうですが、イラストや漫画の世界は華やかです。
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オリジナルBL小説も投稿可なのですが、検索しにくく、読んでもらいにくい。
論文事件があり利用するにはちょっと心配、などもあります。
「オリジナルBL小説」投稿サイトとしては使いにくそうですが、イラストや漫画の世界は華やかです。
pixiv
最後に
そのサイトを利用している理由に
「好きな作家さんが利用しているから」
というものを幾つか見ました。
好きな作家さんを追いかけて、別のサイトにも訪れ、そこで自分が知らない別の作品に出会うこともあるでしょう。
私はいちユーザーとして投稿サイトを使っていますが、自分もまた、そのサイトを形作っているものの一部なんだな、と思いました。
気軽に使っていたけれど、サイトの看板も背負っている。
それは公式作家でなくても、狭い世界だからこそ、そうなるなぁ、とちょっとだけ、気が引き締まる思いがしました。
自分の意見や作品を発表する場所があることは、とても幸せなことだと思います。
R18BL小説が投稿できる場所があって、本当に良かった。
Twitterのアンケートにたくさんの回答やリツイートをしてくださり、ありがとうございました。
想像の上をいっていて、関心の高さを感じました。
自分の感想も交えた結果まとめとなっております。
そこをご考慮いただいた上、どのサイトを利用しようか考えるときの参考になればと思います。
なお、ご意見その他はキリエのTwitterか、このブログのコメント欄をご利用ください。
楽しいBL作品ライフを!