「指輪のこぼれ話を書きたい」
そう思って立ち上げたタイトルでした。
その一場面を切り取るだけでもいい。
そんなものを書いていきたい。
そうすることで、あまり確立できなかったキャラクターの像がもっと鮮明になるんじゃないか。
こんなことも考えていました。
実際に書き始めると、最初は「肩の力を抜いて」と面白く書いていたものの、結局、「余聞」に入らなかった「バイオレットな御方」を書いた頃から、意味合いが変わってきました。
内容としては「続・指輪」状態でした。
それと並行して、「激甘なものが読みたい。書きたい」と思いました。
新しい物語でそれを書こうとしましたが、どうやってもファーシェとセイがちらつきます。
「いやいや、『切ない物語』が書きたかったし、この結末を覆したら、あの『指輪』の物語の意味はどうなってしまうんだろう?」
ファーシェとセイの2人を打ち消しましたが、やっぱり出てきます。
やっぱり、私、ハッピーエンドが好きなんです。
幸せになってほしい。
ぎゅっと抱きしめ合って、嬉しさにおぼれてほしい。
そんなこんなで、「余聞」は「新しい展開」、つまり「ファーシェとセイの再会」へのつなぎの物語へと変わっていきました。
その「新展開」を書こうとするのですが、これがまたどうにもならなくて…
5回くらい、書き出すのですが、どうやっても流れていきません。
無理をして、ぎくしゃくしたままで話が行ってしまいます。
私の中では「アレがコウなって、ソレがソウなるから、ドレがアレでうんうん」という流れがしっかりあるのに、それがうまくいかないのです。
どうしようかと思いましたが、ここは書くのを止めてみよう、と思いました。
時が満ちるまで、放っておこう。
その間、なにも書かないのか、陰で習作のようなものを書くのか、肩に力を入れないものを書くのか、まだ決めていません。
ただ、自分の中から溢れてくるものがあるまで待とう、と思いました。
こんなことを書いて、明日また、新しいお話を上げていたら、すまんのう!笑
「余聞」もたくさんの人に読んでいただいたお話でした。
私は結構、瑞生くんと克也くんが気に入っています。
どこかでなにかが書けるといいなぁ。
書くのを止めるわけではないので、Twitterやブログ、月光のコメントなどでおつき合いができると嬉しく思います。
最後になりましたが、読んでくださった方、ブックマーク、評価ポイント、感想をくださった方、本当に本当にありがとうございました。
すごく励みになりました。
「余聞」のあとがきっぽいものは、こんな感じで。
余談ですが、新展開のあとのこぼれ話まであるのに~っ!爆
Kyrie