銀のエトコリア

2020-12-15

プロッターとパンツァー / SNOW ~ cafe ILYA ~ あとがき

event_note12月 15, 2020 editBy Kyrie forumNo comments

 

※ネタバレあり
※「SNOW ~ cafe ILYA ~」第6話まで読み終わった方向け


ふと、「雪女」みたいなお話が書きたくなりました。
小泉八雲の「雪女」でもありますが、いつか見た、星野源さんが出ている資生堂マキアージュのショートムービーを思い浮かべながら、そんなことを考えていました。
(調べたら、二階堂ふみさんと共演。主題歌「SNOW MEN」は星野さんの楽曲でした)


ぼんやりとしたものが、どこかはっきりしたものになり、私は書いてみることにしました。
このとき、私は自分のひとつ課すことにしました。

描写

ええ、ええ。私が描写をあまりしない「雰囲気えろす(?)」で推して参っていることは十分承知です。

なので、あえて、「描写」。


きっと長くないだろうから、みっちみちに描写して、「さらば!元婚約者殿」のように完成してから投稿しようかと思いました。
ちまちまと書いていきます。


が、どうも常に「見切り発車」と「自転車操業」を繰り返している私は、なんの反応もないのに書いていくのが苦痛で苦痛で、それも苦手なことに取り組んでいるので、本当に苦痛で苦痛でたまりませんでした。


そんなとき、Twitterでこんなツイートが流れてきました。


このツイートでは
  • プロッター アウトライン(プロット)を作るタイプ
  • パンツァー 勘を頼りに作るタイプ
について紹介してありました。

ツイート内で冬月さんがおっしゃっている
「(プロットを最後まで仕上げたあと)飽きた。満足した!!!」
という言葉は、いつも自分が言っていることだったので、「うわああああああっ」と叫んでしまいました。

あたいだけじゃなかったああああああああぁんっ


もう少し調べると「パンツァー」とは「戦車」のことではなく、「seat of pants」というイデオムから来ている言葉だそうです。
検索でできたこの本でもちょっとふれてあるようです。
でも、内容はプロッターとしての小説の書き方のようですね。

『アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?』 | ためし読み K.M. ワイランド




さて、ぱんつだと自覚し「そっか~、先もわからずどんどん書いちゃうのは射手座のサガではなくて、ぱんつだったからかぁ」とひどく納得したキリエですが、描写に手間取り、書き始めた「雪女のようなお話」は先がどんどん見えるのに、なかなか書き進めずにいました。

友達に「このままじゃ飽きちゃう!反応ないのもつまんない!」と相談し、まだ書きかけの原稿(?)を読んでもらうことにしました。

友達は「上げちゃえ!」と言いました。

封印した「自転車操業」ッスか?
でも、そのほうが加速できるような気がしました。

そして、私は書き終わる前に投稿サイトに上げることにしました。




というのが「SNOW」の舞台裏です。

最後のあたりは、もう描写はぶっ飛ばしてぶぅんぶぅんぶぅぅぅぅんっ、と突っ走っています。


私にしては珍しい、中性的な、どちらかというと薄幸な女性的な美人受けさんです。
成瀬さんの太陽加減があまり出ていませんが、純朴快活な人だと勝手に思っています。

雪を扱うため、色味を抑えたつもりでいます。
が、抑えすぎたのかめっちゃ目立ちません。
えへへへ。
あまりこういうことを言うのは控えてはいるのですが、控えめに言っても読まれていません。
インパクトのあるタイトルでもあらすじでもないのでね。

ただ、楽しかったぁ。

小さい頃に「将来、なりたいもの」を聞かれ、本音をいうとなりたいものがなくてすんごく困っていましたが、そんな私が「不思議なお話が書く人になりたい」と思っていました。
本をやたらと読んで、学校の成績がマヂヤバになったことがあるのですが、その中の「普段の生活の中に潜むファンタジー」ものが特に好きでした。
もしかしたら、自分は選ばれた人間で、いつか妖精や小人、コロボックルが見えるんじゃないか、と思っていました。

そんな私が「日常生活の隣にある、不思議な話」仕立てのお話を書いているときは、幸せでした。



それから「cafe ILYA」はそれ単体で別のお話があります。
「SNOW」にはほぼ関係はありませんが、読んでいる方には「ふふふ」となるかもしれません。
ほんのちょっぴりしか、そんな成分を混ぜていませんので。



最後になりますが、作品やブログを読んでくださる皆さま、そしてアクションをしてくれる皆さま、いつもありがとうございます。

「読まれている!」と実感できるのは、ものすごくパワーになることなのだ、と今回改めて感じました。


2020年という年は、コロナ禍でいろいろ思うようにできないこと、思いがけないことがたくさんあった年でした。
来年になればそれがおさまるというわけでもなさそうです。
いつまで続くかわからないこんな状況の中で、私が飢えたのは「美術館・博物館に行けない」ことでした。
旅ができなかったのもつらいですが、美術館に行けないことがつらかったです。
私が住んでいるところは11月末から増加し、12月に入ると加速度的に新規感染者数がどんどん増え、県や市から不要不急の外出を避けるなどの要請が出ています。
今、一枚、手元に楽しみにしていた前売券があるのですが、それも当分行くのを控えようと思っています。
もしかしたら、その美術館も臨時休館となるかもしれません。


エンターテイメントは自分にとってとても大切で必要なことなのだ、と思いました。
これまでも何度か思ったことがあって、今回もまた、という感じです。


私が書くお話が「エンターテイメント」と言っていいのかどうか、迷うところですが、それでも長くかわいがってもらっている作品もあります。

リノや靖友くんを読んで元気になれたり、桐谷を読んで泣いたり、そういった「心を動かすこと」につながれば幸いです。

いつもありがとうございます。


Kyrie











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