銀のエトコリア

2016-12-13

夫婦喧嘩の妄想

event_note12月 13, 2016 editBy Kyrie forumNo comments



「騎士が花嫁」が完結していただいた感想の中で、割と多かったのが「リノとジュリアスのかわいい夫婦喧嘩と仲直り」でした。
きっと仲直りの後は、甘い時間がいいですよね、私も好きです。



というわけで、何度か妄想してみたのですが、これがまぁあずるあずる。

※あずる … 苦戦する。簡単にいかない。など 広島弁。


以前にどこかで書いたのですが、この二人だとどうやって喧嘩するんだろう?
お互いに甘いからすぐに許したり受け入れたりしそう。

「そうだな、それも一理あるな。
すまない、一方的に押しつけて」

「いえいえいえいえ。
おおお俺のほうこそすみません」

とか、

「仕方ないなぁ、ジュリさん」

「すまない、リノ。
今回はこれでやらせてくれないか」

とか。



そもそも原因はなに?
犬も食わないアレのきっかけは?
嫉妬?

街を歩く三人。
騎士は元々人気が高く、モテる人が多い。
「スラークの赤熊」と恐れられていたジュリアスも、次第に人柄が人に知れ渡り人気も出てきた。
リノと結婚していると知ってはいるがモテモテのジュリアス。

に、嫉妬するリノ……?

「あーっ、ジュリアスがあんなに女性に囲まれている!
いいの、リノ!
ジュリアスが取られちゃうよ!
あっ!あっ!男性も寄ってきた!
ちょっと、リノ、しっかりしてよ。
色気だだ漏れのジュリアスがモテモテだよ!」

「カッコいいよなぁ、ジュリさん…」

「は?」

「あんなにモテるのは当たり前なんだよ。
インティア、こんなに素敵な騎士様を見たことある?」

「そ、そんなのクラディウスだってカッコいいし…
じゃなくて。
あ…ダメだ…リノ、ジュリアスをうっとりした目で見て動かない…」

「はぁ、あんなに慕われてさすがだ…」

「……はいはい」




逆ならいいのか?
嫉妬するのがジュリアスならいいのか?

リノは全く気付いていないが、ジュリアスはリノにちょっかいを出してきた商人の若旦那にギラギラした視線で射抜いた。
若旦那はその恐ろしさに硬直し、脂汗を流す。

「あれ、どうしました?」

「い、いや…」

「お加減が悪くなりましたか?
汗をこんなにかいて」

「もう、いいから」

「はい。
ではユエ先生が注文した薬草は入ったらお知らせください。
俺が取りに伺います」

「ああ…」

「それでは失礼します」

ジュリアスの元に駆け寄るリノ。

「お待たせ、ジュリさん。
ん?どうかしたの?」

「いや、なんでもない」

「気をつけてね。
なんだか今日、汗をかいて体調を崩す人に沢山会ってるんだ。
どこか調子がおかしいとかない?」

「大丈夫だ」

「さ、あとお使いはお店に二軒行かなくちゃ。
お休みなのに、付き合わせてごめんね」

リノ、気づかず。





あー、だめだだめだだめだ!

これが別の二人なら、

「あー、もう、なんでそうなのっ!
クラディウスのわからずや!」

「おまえも俺の立場を考えてみろ」

「そんなの知らない!」

「おい、どこへ行く?」

「リノにぎゅーってしてもらいにっ。
それからジュリアスにミルクティ淹れてもらおう。
ラバグルトー!
茶葉の準備をして。
焼き菓子もあったよね。
あれ、ジャスティ?
え、ジュリアスのところに行くの?
僕もこれから行くの。
あ、一緒に行く?」

って、簡単に(?)喧嘩できそうなのになぁ。

リノの家に行かせてクラディウスが迎えに行くのか。

「この状況で他の男の名前を呼ぶな」とクラディウスが強引に止めるのか。

出かけたとみせかけて、自分の部屋でクラディウスが来るのをインティアが待つのか。

素直になれずにインティアが落ち込み、「でも素直にならなくっちゃ」と謝りに行くのか。

いろいろ妄想できるのになぁ。





そんな妄想の中で、出来上がったのが「こぼれ話 008.些細なこと」です。
リクエストに反して、全然かわいくないし、喧嘩の後も激甘じゃないのですが、「クラディウス視点」のリクエストにもお応えし、重いながらもこぢんまりとまとまったような気がします。



また、先日お知らせしたように「騎士が花嫁時系列表」や「キャラ紹介」をサイトにあげています。
よかったらそちらものぞいてみてください。




■騎士が花嫁こぼれ話 008.些細なこと (ムーンライトノベルズ。R18BL。閲覧注意)

■サイト ETOCORIA 騎士が花嫁ページ (R18BL。閲覧注意)




■余談

007.でクラディウスとインティアのゲロ甘が書けて満足。
「ユーリ!!!onIce」で、勇利がヴィクトルに指輪を渡したシーンを見たせいか、自分が影響を受けているのかも。









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