※ネタバレあり。
※「さらば、元婚約者殿!」第1~5話を読み終わっている人向け。
自分で書いておいてなんなんですが、このお話を読み終わったら
「はあああああ???!!!
なんでじゃああああっっっ!!!
ここからっ。
ここから話が始まるんじゃろぉぉぉがあああああああっっっ!」
と怒るなぁ、と思います。
これ、出会い編だもん。
これから先、すったもんだがあって、そのすったもんだが読みたいのにっ!
アルフォードとザジの気持ちが変わってくるところとか、天然の2人がいろいろなフラグを潰すところとか、あれこれのあとの思いが通じての(となると信じているっ!)いちゃいちゃとかっ!!
ごめんね。
書いていない理由は幾つかあるのですが、ひとつは「完結させたかった」。
「キヨノさん」を未完の完にしたのが、やはりどこかでひっかかっていて。
でもだからといって、あのまま放置もしたくないなぁ、と思っての決断でしたが、それでも、なんだかなぁ。
いちゃいちゃする前の2人が書いてみたかった。
溺愛激甘な作品に飢えているのですが、そうなる前の、なんというかもだもだした「もしかして好きなんじゃないの?」というのが書きたかった。
あのぉ、もにゃもにゃシーンを読むのは好きですよ。
書くのはめっちゃ大変なのに、読んだら「みじかっ」となるのでへろへろになりながら書いていくわけですが。
でも、もにゃばっかりを読みたいわけじゃない。
それこそすったもんだがあった末のもにゃだったり。
おつきあいが長くなって、もにゃの回数も増えていくし。
いろいろあるけれど、なんだか「もにゃに溢れすぎている」感じがしていて。
盛り上がりのシーンなので重要なんだけど、重要なぶん頻度と割合がさぁ。
あと、自分の許容量もあるし。
もにゃでお腹いっぱいになっちゃって、他が入らなくなると困るのよ(ビュッフェかっ?!)。
大切なシーンなので、そこを濃厚に、より深く、そしてちょっと物足りないくらいだと「あああああああ」と悶えるのだ。そしてそれが好き。
あと個人的に全開っ!全裸っ!全部のせっ!より、ちらっと香るように見え隠れする要素が盛り込まれているほうが、好み。
そんなこともあって、ザジとアルフォードが最後にちょっとだけアクションがあることにしよう、と思いました。
そしてザジのように「えええええええええーっ?!」で終わりたかった。
あとは妄想を楽しむ、かなぁ。
王都に戻ったザジがどう生きていくのか。
アルフォードもどう生きていくのか。
ザジは腕の立つ便利屋さんのようですが、そのままなのかなぁ。
銀の羊亭で酒と飯を楽しみ、オンナにちょっかい出し、ギルドで仕事を請け負うのか。
はたまた、今回のことでなにか変えようとするのか。
いや、ちょっと待て。無事にすんなり王都に戻れているのか?
寄り道しながら帰っている途中に厄介なことに巻き込まれたり、接近してきた女性に惚れ込んだりしていないか?
アルフォードはウォールクに戻るのかなぁ。
なら王都の下宿を引き払わないといけないなぁ。
でも優秀そうだったから、なんとか卿が手放すかなぁ。
とかなんとか考えると、いろいろ楽しくなってきます。
ひとつだけ。
この話に足すとしたらお話があります、私の頭の中に。
入れようかどうしようか迷いに迷って、結局一文字も書かなかった「アルフォード視点」のお話。
なんだか蛇足な気がして書かなかったけど、「おまえ、それって……」というのが香っていて、脳内再生している間は楽しかったです。
以上、おしまい。
今は「キヨノさん」の見えているものをちまちまと書いています。
短いもので、塩対応で有名なキヨノさんがかわいくて、ひとり伯爵様気分になって「あああっ、そんな、ああああっ」と悶えています。
ふへへ。