「各務ブルー」に登場した万年筆他の解説とその舞台裏。
「各務ブルー」誕生のきっかけ
まずは書き出し企画
そっとエブリスタに登録をした。
以前、登録していたがエブリスタがリニューアルするのを機にアカウントを取り直した。
特にTwitterにも流さず、アクションも起こさずだったので、人知れず、というか、気づいた人だけに、という感じだった。
エブリスタさんはリニューアル前に「新作を書いて待っていてください!」と言っていたが、意味がよくわからないままひっそりと利用していた。
それが「お待たせしました!」と6月下旬に「冒頭の5000字を読んでレビューします」という企画を始めた。
辛口のことは言わない、っぽい。
それになかなかレビューももらえないし、投稿サイトの中の人(?)に読んでいただく機会もそうそうない。
中の人たちがどんな方かわからないけれど、そうヘンなことにはならないだろう。
が、この企画の条件は「完全新作」だった。
5000字。
「60分ワンライ」に参加した時、がんばって1時間3000字だった。
それも完結させなくてもいいもの。
春の異動からかすかすのまま。
書き始めたけれど放置している作品3作。
これに新しいものが書けるのか。
どうしようか迷っていた。
書き出しレビュー参加者全員プレゼント
手書き文字が好き
#いいねした人の名前を直筆で普段の字で書くついでにメッセージも雑に加える— Kyrie🌗 (@etocoria_) June 23, 2019
を誰かやってくれ!
お名前だけでいいからさ。
いや、単に手書きの文字はどんなのかなぁ、と思って。
好きなんですよ、手書き文字。
Twitterで面白いタグを見つけた。
#いいねした人の名前を直筆で普段の字で書くついでにメッセージも雑に加える手書きの文字を見るのが好きだ。
理由はわからない。
メッセージまではお願いできないが、名前を書いてほしいなぁ、と思っておねだりをした。
書いていただいたら、「ごほうびほしいな」とおねだり返しをされた。
あれもこれも同時にやっちゃえ!
ちょうど、万年筆について調べていた。
今使っている万年筆の調子が今一つで、その原因がよくわからない。
あとは新しく万年筆を買うならどれか。
といったことで。
そして上記の2つのこと。
ええい、全部ぜんぶ、まとめてやっちゃえ!
こうして私は
- 5000字以上の
- 万年筆が出てくる
- ごほうびにもなる
- まったく新しいお話
を書くことにした。
「各務ブルー」内にでてくるものたちの解説
黒い万年筆
冒頭の写真にある万年筆。
PILOT カスタム74 ブラック
ちなみに私が持っているものは、字幅(線の太さ)はEF(Extra Fine 極細)。
金ペン。
ちなみに私が持っているものは、字幅(線の太さ)はEF(Extra Fine 極細)。
金ペン。
レモン味の炭酸
サントリー C.C.レモン
そのまんま。
なんとなく、自分が飲みたくなったので。
値段が手ごろなスケルトン万年筆
PILOT kakuno(カクノ)
手ごろなお値段の鉄ペンだが、書き味はいい。
ペン先にスマイルなお顔が描かれていて親しみやすい。
ペン先にスマイルなお顔が描かれていて親しみやすい。
初心者向け。
字幅の種類も豊富。
コンバーターが使用できるので、ボトルインクの使用も可なのは大きい。
ちなみにスケルトンでないものや、限定品もある。
思った以上にカラフルなボトルインク
PILOT 色彩雫(いろしずく)
24種類の発色のいいインク。
通常サイズだとなかなか使い切れないため、少し割高になるがミニボトルで試すのもいい。
本来ならミニボトル3本セットでないと販売はしていないが、お店によってはバラ売りもしているので探してみるのもいいかも。
ちなみに私がこれまで使ったことがある色は
iroshizuku<色彩雫> | 製品情報 | PILOT
24種類の発色のいいインク。
通常サイズだとなかなか使い切れないため、少し割高になるがミニボトルで試すのもいい。
本来ならミニボトル3本セットでないと販売はしていないが、お店によってはバラ売りもしているので探してみるのもいいかも。
ちなみに私がこれまで使ったことがある色は
- 紺碧
- 天色
- 山葡萄
- 竹林
- 躑躅
「将軍」と名前のついたインク
PILOT 色彩雫 「冬将軍」
グレーの「冬の曇り空。いかにも雪が降りそうな」という渋い色。
詳しくは下記の「色彩雫色見本帖」をご覧ください。
Cardグレーの「冬の曇り空。いかにも雪が降りそうな」という渋い色。
詳しくは下記の「色彩雫色見本帖」をご覧ください。
各務が使っているブルーのインク
イタリアの「オマス」というメーカーのボトルインク「ターコイズ」。
本当に倒産したため、ただいま入手不可。
これに似た青いインクをずっと探している。
コンバーター
万年筆のインクにはカートリッジとボトルインクがある。
カートリッジは手軽に替えのインクが持ち運べるが、コストが高く、色の展開も少ない。
ボトルインクはコストパフォーマンスもよく、色の展開も多い。
ボトルインクを使うときには、コンバーターというインクを入れる入れ物(? 作中で、各務は「ボトルタンク」と称している)に入れる。
吸引式やなんとか式などいろいろあるが、下のAmazonのリンクはkakunoで利用できるものを選んだ。
コンバーターはメーカーや、同メーカーでも万年筆によってコンバーターが違うことがあるので、店頭で買うときにはお店の人に確認して買うほうがいい。
まんが「王国」
キングダム (原泰久・作)
そのまんま。
私がお世話になっている美容師さんオススメ。
もう1年以上オススメされている。
ちなみに私は未読。そのまんま。
私がお世話になっている美容師さんオススメ。
もう1年以上オススメされている。
トモエリバー
巴川製紙所の超軽量印刷用紙「トモエリバー」。
万年筆で書くと滑りがよく、発色もよい。
薄くて丈夫、インクの裏抜けもしにくいので、トモエリバー手帳用を使った手帳やノートがある(ほぼ日手帳やコクヨのジブン手帳のIDEAなど)。
反面、すぐに端が折れる、ぺらぺらした感じが苦手、という人もいる。
反面、すぐに端が折れる、ぺらぺらした感じが苦手、という人もいる。
私は好み。
あとがき
書き上がったときには「わかる人しかわからない作品ができたな」と思った。
誰得?俺得!
と、ひとりでノリツッコミをするしかないくらい。
これをBL作品として投稿してもいいのか、と悩んだが、一応、これをきっかけに各務と鹿耳は親しくなり、関係が深まってくればいいなぁ、という淡い思いを込めて上げることにした。
エブリスタさんのイベントでは、参加したことをツイートすることが条件になっていたので、ツイートしてみた。
すると思いのほか、万年筆好きさんがいらしたようで楽しんでもらえた、ような気がする。
嬉しい。
書いてみて思ったけれど、作品に追加する要素に「自分の趣味」を突っ込むのはアリだなぁ。
これは「地元BL・方言BL」について感じたのと、同じだった。
もっとあるといいのに。
地元BL 方言BLのススメ
企画までは考えたんですけどね。
実現しなかったので、書いたら即、キリエまでご一報ください。
[企画] 地元BL方言BL企画(案)
これで「ごほうび」になったのか、という不安もありましたが、ごほうび返しがありました!
佐藤さとささん @sattonMS が、「その後の2人がこうなったらいいなぁ」という妄想ファンアート(と言ってもいいですかね、佐藤さん!)を描いてくださいました。
大切に大切に私のサイトのギャラリーに飾らせていただいています。
ありがとうございます。
嬉しいな。
佐藤さんは各務を攻めさんとして描いていらっしゃいますが、この話も「フライドポテト」みたいに、攻め受けを限定していません。
どっちでも妄想できますね。
お好きなほうで妄想をたっぷりとしてください。
長々とお読みいただき、ありがとうございました。
「各務ブルー」も、読んでいただいたり、スターなどのアクションをしていただき、嬉しいです。
内容は今のところ全年齢向けでも全くかまわない感じですが、いつ私が気まぐれに続編を書き、もにゃもにゃまで持っていくかもしれないので、とりあえずレーティング設定をしています。
よろしくお願いします。
Kyrie
■参考