Twitterで面白そうなものが流れてきましてね。
西はじめさん(@my51635163)という方の「BLカルタを作るから五・七・五のBL的読み札の文章を募集」というものだったのですが。
キリエ、嬉しくて1つ応募して。
そのあと、なかなか埋まらない文字があって再募集かかっていたので、追加で2つ応募して。
全部で3つ、採用になったのです。
西さんと言えば、「恋愛チュートリアル」(SS・倉毛由良さん。R18BL。閲覧注意)という作品が、サイコーにあっけらかんとしてかわいくて、新作が更新されるたびにしおりを挟んでいないので第1話から読み返していくくらい好きでして。
その、キュートでえっちな絵柄で次々に発表されるカルタ作品も楽しくて。
1つはするりと描いていただいたのですが、残り2つは「対にしようと思えばできる」仕様に仕立てたんです。
どんなふうに西さんによって料理されるのか、わくわくしていました。
すると「どんなのがいいですか?」とDMでラフ画を送っていただきまして。
私がこの2つを作ったときには、
- かわいい子があざとく誘う
- ピュアでそんなことしそうにない子が頑張って誘う
というイメージをぼんやりと持っていました。
そんな感じで打ち合わせをしていたのですが、突然私が、「真面目で、でかくて、面白みのない子がやったらいいかなぁ」とかなんとか言っちゃって、突然、テキトーな設定を語り始めました。
西さんも「いいですね!いいですね!」とノってくださったので、私も嬉しくなり、「こんな話、読みたい」と言いました。
「書かないんですか?」と聞かれましたが、「書きません」と答えました。
だって、年度末だったし、やっぱり相変わらずカスカスなんだもん。
とかなんとか言いながら、書いているけどさ。
実際のところ、ほんとに書くのを止めてエネルギーを本格的に溜めるか、書くことに飢えるとかしたほうがいいんじゃないか、と思っているほど。
なのに、なぜ、歯を食いしばってはいませんが、なんとなく。
4月に入り、ヘロヘロで、週半ばから「体中が痛い」と言いながらの日々を過ごしていたはずなのに、うっかり書き始めてしまったのですね。
だって、なにか見えちゃったんだもん。
西さんにちらっとお見せできたらいいなぁ、と思って。
BLカルタは無事に完成し、そしてこのテキトーな設定を語った札が「企画の最後の一枚のオオトリ」を飾ることになり、乙女仕様で背景を盛っていただいたのが嬉しくて。
お礼の気持ちも込めて、ちょっとだけ書き始めてしまいました。
まだ途中までだったのに、西さんは「いい!これいいですよ!」と気にいってくださり、たぎってきたのかラフ画を3~4枚描いてくださいました。
嬉しくて「きゃー!これ、表紙にするー!!」と言ってみたら「いいですよ」とおっしゃってくださいました。
しかし、ですね。
去年1年で、キリエは学んだのですよ。
絵描きさんの作品を簡単におねだりしてはいけない。
だってすっごい労力を費やして仕上げられるんです。
気軽になんてダメ!
それに、イラストが素敵すぎて中身、すなわち私の作品とのギャップがひどすぎて「まずい」と冷や汗を垂らしたことも何度か。
なので、私はすぐに「嘘ー」と言い、とりあえず続きを書いて完成させ、西さんにお見せすることができました。
そのときの西さんがあれこれ嬉しいことをたくさん言ってくださいまして。
その中に「発表しないの?」というものがありました。
「する気はない」と言うと「せっかくなのに」と言われ、その気になりやすい私は「じゃあ、そうしちゃおうかなぁ」と思いました。
そのときは、自分で表紙を作るつもりでいました。
いろいろ学んだ私は、一つ、決め事をしました。
相当のことがない限り、気軽に「表紙を描いてください」とおねだりしない。
例えば、コンテストを狙いに行く!とかあれば、武装しなくちゃならんので、そのときにはお願いしにいくだろうし、絵描きさんが「有償です」と言われれば、私の惚れ込み具合とお財布事情でそういうことも対応するつもりがあります。
もし。
「このお話好きです」と言っていただけるような作品を書き、ファンアートを描いてもらえるくらいの力が私や私の作品にあるのなら、そのときはお受けしよう。
そうじゃなかったら、自分にはまだ力が足りないのだから、自分を磨こう。
必要なら自分でへなちょこでも表紙を作って、それを使うことにしよう。
と思いました。
まぁ、あんなそんなでこの「ちら見せ紐」が誕生したのでした。
「ちら見せ紐」あとがきに続く。
■参考
◇西はじめさん(@my51635163)
◇「恋愛チュートリアル」(SS 倉毛由良さん。R18BL。閲覧注意)
いや、ほんともう、かわいくてかわいくて。
コータのあっけらかーんとした感じとか。
ちょっと斜に構えてた感じのアッキーがだんだんかわいくなるとか。
私が勝手に「西カラー」と呼んでいる、西さんの色使いもポップで好き。
◇西のBLカルタ製作所(R18BL。閲覧注意)
応募したみなさんの十七文字に込める滾り具合がすごい。
短い文章だから「妄想の余白たっぷり」でそれをどう西さんが絵にしていかれるのかを見るのも楽しみな企画でした。
こちらは色味を抑えて、統一感を出し、かつ「赤」のアクセント具合にうなります。
やりとりをさせていただきましたが、西さんの丁寧な対応に頭が下がる思いです。
私は気楽にぽいーっと「ボツもありですよね」という気持ちで十七文字を送り、「あとは西さんがお好きにお料理してくださればいいです」という感じだったのですが、「食材は?切り方は?味つけは?盛り付けは?」と私の思いや考えをたくさん聞いてくださって、「ひゃーーー!!そこまで考えていませんでした。ごめんなさーい!!今っ、今考えまーーーす!!!」と大慌てでした。ごめんなさい。
◇西さんのメクる。アカウント
西さんのイラスト、コミック、そして小説まで西さんの作品ががんがん詰まっています。
◇キリエの「BLカルタ」参加十七文字(サイト・ECOTORIA)
カルタの画像を使ってもいいですよ、とおっしゃってくださったのですが、多分、おとなしめの画像じゃないと怒られそうな感じがしたので、ご遠慮申し上げました。残念なり~。
西さん、ありがとうございました。