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※ネタバレ注意
描いていただくきっかけ
私の「白イ手ノ中デ、イク」の表紙をたかまなつきさんに描いていただきました。
きっかけは確か、たかまさんが描かれた他のイラストを見ながらナンパしたんです。
「コンテストに参加する短編を書いています。その表紙を描いてみませんか?」
こんな誘い方をしたのは、私は「字書きさん」としてたかまさんと出会っていたからです。
多分、表紙を描く、というのは初めてなんじゃないかしら?
その初めて、私に預けてみるつもりはないかい?とアヤしいジジィ・桐谷のようなつもりで言ってはいませんが、結果的にはそうなっていますね。
桐谷がコーチになったなら
これまで何度かお話の表紙を描いてもらったことがありますが、表紙は初めての方もいらっしゃいましたけど、絵は描き慣れている、という印象を受けていました。
表紙にも慣れた方も多く、基本は絵描きさんにおまかせし、聞かれれば答える、という感じでした。
が、しかし。
生まれたてのバンビちゃんのようなたかまさんに、キリエ、まさかの某ロシアからやってきて温泉旅館に滞在しつつコーチを務めたお方のように、「うーん、寺かな?」「うーん、滝かな?」の無茶ぶり爆発。
なんていうんでしょう、このときのたかまさんは及び腰で、キリエの頭の中の何かを描いてあげたい、という感じや、「浮き輪なしでは泳げませんっ!」みたいな感じを受けていました。
私が表紙をお任せするときには、絵描きさんがどんなふうにあのお話を昇華し切り取っていくのかを見るのが楽しいのです。
ワンシーンなのか、全体の雰囲気なのか、いろいろ切り取り方はあると思います。
私には思いつかないようなところにポイントを見つめて描かれると、「やーん、ヤラれた~!!」と嬉しくて悶絶します。
幸いに、たかまさんはこの「白イ手」のお話を好きでいてくださったし、たかまさんはカッコいいセクシーな線で絵を描かれるのです。
「あなたの描く『白イ手』が見たいんだ」と、ずっと思っていました。
たかまさんはここから苦行が始まります。
キリエコーチ、結構厳しい。
「もっと卵を絡めるように!」のごとく、
「たかまさんの好きなシーンはどこですか?」
「たかまさんが描きたいのはどんな様子ですか?」
「ワンシーンを切り取らなくても、全体の雰囲気を描くやり方もあります」
「これではくまちゃんが主役です」
「モノクロでやりたいです」
「DKは手に甘えています」
「白い手になったつもりでかわいいDKを描いてみませんか?ぺろぺろしてもかまいません」
と、TwitterのDMでずっとやり取りをしていました。
そして、その中にちらほら見える桐谷の影……
一度、たかまさんが自分ではなく他の人に表紙を頼んだほうがいいのではないか、とおっしゃったことがあります。
私がなかなか、「よし、これで行こう!」と言わなかったからです。
それに対して私は
(代役)桐谷
「私が君を選んで頼んだのに、私の選択が間違いだったと言いたいのかね?
「私が君を選んで頼んだのに、私の選択が間違いだったと言いたいのかね?
もし、君がもうやりたくない、というのなら私は引く。
しかし、やるつもりはあるけれど自信がないからやめる、というのであれば、私は引かないよ。
君はできる、と私は判断したんだから」
ほんとは、もっとマイルドな言い方でしたけど、中身はモロに桐谷で「やだ~っ!ますますくちょじじぃになってる…!!!」とぐったりしていました。
そうこうしながら、僭越ながら、出来上がったイラストに文字入れは私がさせていただきました。
使用したのは、Canvaというサービスです。
簡単なものなら知識がなくてもいろいろできそうです。
ただし、すぐに欲が出て、「もっと上!」のものが欲しくなると思いますが。
この文字入れも幾つもやってみて、13くらい作ってみた中で、決めました。
その作業の中でイラストも一部変更されました。
がっつりくらいつくたかまさんがカッコよかったです。
字書きさんでもあるたかまさんの、大事な大事な休日の時間も奪いに奪って描いていただいたのが、この表紙です。
申し訳ないという思いと共にたくさんの感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございました。
■たかまなつきさん
字書きであり絵描き。活動されている投稿サイトをご紹介します。
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