今年の
1月に一話目をムーンさんに投稿した「耳なし」。
昔話風の和物として書き始めました。
ところが他に書きたいものが出てきて、しばらく中断。
そしてようやく、桜が咲くころ続きを書きはじめ、ようやく終わりました。
「昔話」というものは詳しい心理描写がないことが多いです。
ただ一言、嬉しかった、悲しかった、怖かった。
それに徹し、かつ、喘ぎ声も詳しい描写もないまま「妖しい色気」を出す。
それが、このお話を書くときに気をつけていたことでした。
しかし、この縛りは結構きつく、後半破綻しましたが、それでも書きました。
おまけにオチもなにもありません。
いやはや、困った!
「耳なし」を書く前まで、私が書いていたのはどこかほんわりとした、あまり残酷なシーンもひどいシーンもありませんでした。
心のどこかで、「ちょっぴり残酷さを出してみたいな」とも思い、どんなシチュエーションにすればいいか、考えることが続きました。
そんな中、Twitterでのやり取りで、複数の人にもにゃもにゃされるキリオ(注・Twitter上のキリエの分身。大体、いじられキャラで総受けになることが多い)とか、どこかで「耳なし芳一みたい!」なものが出てきたのです。
私の記憶が正しければ、総受けキリオが全身くまなく吐き出されたとろみまみれになる、という内容のもので…
それならそれで書いてやろうじゃないか、と思い、主人公の名前を「桐」にしました。
余談ですが、この流れがあったので、「もっと穏やかな品のいい人になるはずだった、私の分身としてバニ男を優しく見守るつもりの男性」の名前に「桐谷(きりたに)」と名づけたのでした。
結果はひどいものでしたが。
大体の流れは、最初から決まっていたような気がします。
第一話から「あいつ、アヤしい」と先読みされる方もいらして「スルドイ!大正解!」と内心思いながら、気づかないふりをしていました。
小さな実験のようなお話でしたが、面白かったです。
ラストは私としては「王道」だと思っております。
先が読めるパターンですね。
昔話やおとぎ話をベースにしたお話を読むのも好きです。
ムーンさんではありませんが、「美女と野獣」をベースにしたものや「源氏物語」を彷彿させるものも読んでいて面白かったです。
素敵な作品があれば、教えてください。
いつも読んでくださる方、感想をくださる方、ブクマやポイントをつけてくださる方、SNSで拡散してくださる方、ありがとうございます。
本当に励みになります。
嬉しいです。
噛みしめちゃいます。
これからの妄想予定では、前述の桐谷をちょっと動かした後、短編として書いた初のオメガバースの話を中編に手直ししようか、ラズベリーピンクの髪の騎士様のお話を書こうか、などを考えています。
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■参考
◇和風昔話テイスト
耳なし (ムーンライトノベルズ。R18BL。閲覧注意)
◇上品なおじさまになるはずがどうしてこうなったのか桐谷が登場
ブラック・バニーズ (ムーンライトノベルズ。R18BL。閲覧注意)
◇たまに総受けになるキリオも登場
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