2017-10-29

マズいことになっている / 「文月文」舞台裏とあとがき



※ネタバレ注意!
長文注意!


舞台裏


2017.10.26.


こんなものを書いている場合じゃないのは重々承知の上だ。
しかし、ちょっとずつ吐露していないと、自分でも苦しいので書き溜めてみることにする。
溜まるかどうかも、わからないんだけど。

今はどういう状況なのかというと、九州旅行を済ませ、第9話を書いているところ。



とりあえず、夏フルパラのために何か書こうとしたとき、出てきたのが「文月文」の第1話の手紙の部分。

そのとき見えてしまったものを第2話以降、書いている。

もう読んでしまった人がこのブログ記事を読んでいる、という仮定のもとに書いている。
これから先はネタバレいっぱいだから、うっかりここまで迷い込んでしまい、「ネタバレいやーーーー!!」という人は速やかに離れるように。

見えてしまったものは、私が望んでいた「浮かれた夏を過ごす」企画にはそぐわなかった。
じゃあ、どうする?
他の展開の可能性は?

それを考えると、たくさんの分岐が出てきた。

面白くて、自分以外の人がなにを考えるのか知りたくなり、「文月文企画」を思いついた。


その企画自体は面白そうだが、私が最初に見てしまったもの以上の「書きたいもの」はなかった。

おまけに書きたくなかった。

「ヤバい。見たらいけないものを見ちゃった」と、ちょっと逃げていた。
が、書かないとどうしようもない感じで追い詰められ、書き始めてしまった。
自分で書き始めてしまってなんだけど、すぐに後悔した。

これ、自分がつらくなるヤツ。


そんなこと、とっくの昔に知っていた。
逃げて逃げて逃げまくっていた。

が、とうとうつかまってしまった。
私にも時が来てしまった。

泣いて逃してくれるなら、泣きます。
どうかどうか、波風を立てないようにしてください。
そう祈ったのにもかかわらず、逃げられなくなってしまった。

そうして主人公と共にうなっている。




2017.10.27.


免許の更新に行った。
自宅からバスセンター、そこから免許センター行きのバスに乗らなくてはならない。
行きも帰りもバスの中で、異様な睡魔に襲われていた。
そのとき、第10話の乗り物に乗っている直とシンクロしていた。
うとうとする中で、第10話とおそらく第11話になるだろう最終話までのお話を全部見た。
まだ眠たかったけど、バスから降りなくちゃならなかった。
ぼんやりした中、私はぽかぽかで幸せだった。

もう結末までしっかり見たし堪能したので、書かなくてもいいや、と思うほどだった。


普段、お話の中のキャラクターなり、「神の視点」である存在なり、とにかくそういうものが「キリエに憑りつく」感じだ。
私は私でいたいのに、そのキャラクターに乗っ取られて書いている感覚。

しかし、この「文月文」は逆だ。
私が直に憑りついている。

直がやった「過去の自分を伴い、過去と対峙する」という作業。
これは一番最初から見えていたものだ。
だから、やりたくなかった。
つらいとわかっていたし。

しかし逃げ切れなかった。


直は数日で終わらせたけど、私は何年もかけてちょびちょびやってきた。
まぁ、シンプルなものじゃなくて、幾つものできごとが複雑に絡まっているから一筋縄じゃいかないから、年単位は必要だよね。

「もう解放されてもいいよね?」ってなることだけを祈る。
一区切りつけて、次に行く。
多分、そのために最後の棚卸をし、過去と対峙し、捨てるものは捨てて、立て直して、そうして私は焚火の火を消して旅立つんだろう。


そんなことも考えながら、書いている。



ちなみに第9話は冷静になれずにあまり読み返すことも、熟成することもできずに投稿している。
なんだかもう、自分で抱えておけなくて。
それになんていうんだろう、勢いが。
削り磨いたら出てくる艶というものがある。
しかし、そのとき、生々しい勢いというのもごっそり削ぎ落してしまう。
その生々しさを「粗野な」ととらえるなら、そのまんまだと思う。
けれど、私にシンクロしている直の、ギラギラした「他の人に理解されなくてもいい」という他を排除したような、内側からこみ上げる激しいエネルギーに押されて叫び出してしまう衝動は、どうやっても「ぴかぴかに磨かれた」ものでは表現できなくて、そのまんま投稿しちゃった。

熱が冷めて冷静になったら、「10代頃書いたノートや手紙のような黒歴史」のような恥ずかしさでいっぱいになると思う。
そうなったときは、作品を下ろすつもりだ。
今はそんなこと言ってられない。

とにかく突き進め。




2017.10.28.


出勤前なのに前夜書いていた第10話の続きがどうしても気になって、書いていた。
朝っぱらから泣きながらものを書くってどういうことなの?

私が過去を旅する。
直もそれに付き合わされる。
自分の中でも呆気なく過去が終わってしまうのを、私は以前から知っていたような気がする。
それなのに、見ないふりをしていた。
だって思い出すのさえ、いやだもん。

けれど、これをしなきゃきっと前に進めないんだろう。

勢いで書き終わり、そしてざらりと読み返しただけで投稿してしまった。

この勢いを削ぐことを良しとしない。
行け行け。


***

夜、最終話となる第11話をざっくり書く。
こんなに泣きながら書いたことってない。
桐谷の星が墜ちたときもここまでじゃなかった。

っていうか、普段、こんなに泣かない。
涙腺、強いほうなんだ。
それでもある程度時を重ねているので、ちょっとは弱くなったけど、こんなにだらだらと泣くだなんてなかった。

読み返して、ちょっと置いて、よかったら投稿しよう。






あとがき

夏フルパラで書いた「文月文(ふみづきふみ)」の続き、Kyrie版、終わりました。

舞台裏で書いていたように、自分にとって苦しい経験となりました。


普段、悲しいのとか切ないのとか怖いのとか、あまり読んだり書いたりしないようにしているつもりでした。
しかし、私の小説の傾向に「切ない」が含まれる、と再確認して(「妖精王の指輪」は最初から「切ないお話を書いてやる!」と息巻いていた)、愕然。

そして「文月文」は「どうやっても切なくなる」と気が重くなりました。

最後の数話は、まるで見せるつもりはなかった日記を公開しているような、恥ずかしさと黒歴史構築のイヤな予感しかしません。


本当なら、もっと何度も読み返して磨いて磨いて、そして投稿するものなのでしょうが、どうしてもそれができませんでした。

その分、私には生々しくてやりきれませんが。



途中、うっかり「ハッピーエンドです」とネタバレしちゃって(?)、あれは申し訳なかったのですが、それを支えに、次から次へと繰り出す「酷い仕打ち」のお話を耐えていらっしゃった方もいるようなので、よしにしておいてください。




重要人物なのに、あまり出てこない翔ちゃん。
ちょっと気の毒です。

ほんとは、もっと高校生時代のエピソードが盛り込めたらよかったのですが。
そこで甘酸っぱいアオハルがしたかったんだよー!


キャラ設定があったのですが、最後はキリエに憑りつかれキャラが迷子になっちゃった直。
「ちょっと乙女すぎる?」
「26歳成人男子なのに?!大丈夫なの??!!」
とずっと思っていましたが、強引に突っ走ってしまいました。

直に関する外見の描写ができないところが、一人称のつらさです。

キャラ設定をまとめるページとか作ったらいいのかな?
いやいや、勝負はお話の中だけでしなくちゃ!
あれこれ迷いますね。

もし直を描いてみたい、と思う方がいらっしゃいましたら、お知らせしますのでそっとお尋ねください。



いろいろ物議をぶちかましてきたのがマサ。
ズルい大人なのか、ただ単に尽くす人なのか、飲み込んでとらえてしまう人なのか。
曖昧のまま、来てしまいました。

最近、キャラの書き分けができていなくて、マサもぐらぐらのまま走り出してしまったので、すみません。



最後に、飛び飛びの連載となりましたが、終わりまで読んでくださった方々、感想、評価ポイント、感想をくださった方々、本当にありがとうございました。




文月文 ムーンライトノベルズ R18BL 閲覧注意

文月文 fujossy(310さんによる表紙付き) R18BL 閲覧注意




■参考

◇310さん 



【ゆる募】手紙のあとさき / 「文月文」への返事を書きませんか【参加作品掲載】



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